割烹とし 味の歳時記

 睦月・・・旧暦で1月のこと。mutuki

親類知人が互いに往来し、仲睦まじくする月からとする説が有力とされる。その他、稲の実をはじめて水に浸す月で、「実月(むつき)」が転じたとする説。元になる月で、「もとつき」が「むつき」に転じたとする説がある。

旬の食材・・・京菜(水菜)、慈姑、小松菜、セロリ、大根、長ネギ、甘エビ、烏賊、ズワイガニ、タラバガニ、鮟鱇、タラ、ヒラメ、ブリ
如月・・・旧暦で2月のこと。kisaragi01

寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる。その他、気候が陽気になる季節で、「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説。草木が生えはじめる月で、「生更木(きさらぎ)」とする説。草木の芽が張り出す月で、「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたとする説がある。

旬の食材・・・春菊、菜の花、蕗の薹、万能ねぎ、ワラビ、アオヤギ、アサリ、牡蠣、蛤、鰆、白魚、鯛
弥生・・・旧暦で3月のこと。marchi

「弥生(いやおい)」が変化したものとされる。弥生の「弥(いや)」は、「いよいよ」「ますます」などを意味する。弥生の「生(おい)」は、「生い茂る」と使われるように、草木が芽吹くことを意味する。草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。

旬の食材・・・独活、蕪、キャベツ、ニラ、三つ葉、数の子、ヒジキ、若芽、サヨリ、ニシン
卯月・・・旧暦で4月のこと。img_2742

卯の花(ウツギの花)が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力とされる。その他の説では、卯月の「う」は「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説。稲を植える月で「植月」が転じたとする説がある。

旬の食材・・・アスパラガス、グリーンピース、コゴミ、鞘エンドウ、筍、甲烏賊、ホタル烏賊、モズク、メバル、茶、蜂蜜
皐月・・・旧暦で5月のこと。

耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とされる。漢字「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があるため、皐月が当てられたと思われる。

水無月・・・旧暦で6月のこと。2010minazuki_set

水の無い月と書くが、水が無いわけではない。水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。旧暦六月は田に水を引く月であることから、水無月と言われるようになった。旧暦の六月は梅雨が明けた時期になるため、水無月は「水の無い月」とする説もある。

旬の食材・・・茄子、胡瓜、トマト、じゃがいも、鮎、
イシモチ、スズキ、鰹
文月・・・旧暦で7月のこと。fumi_kaiseki_ayu

短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因み、「文披月(ふみひらきづき)」が転じたとする説が有力とされる。その他、旧暦七月が稲穂が膨らむ月であるため、「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説。稲穂の膨らみを見る月であるため、「穂見月(ほみづき)」から転じたとする説がある。

旬の食材・・・獅子唐、枝豆、いんげん豆、オクラ、烏賊、車エビ、鰯、鰻、飛魚、梶木鮪
葉月・・・旧暦で8月のこと。fumi_kaiseki_zensai

新暦では九月上旬から十月上旬の秋にあたるため、葉の落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説。稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から、「葉月」になったとする説。北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説などがある。

長月・・・旧暦で9月のこと。

新暦の十月上旬から十一月の上旬にあたり、夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」の略とする説が最も有力。その他、雨が多く降る時季であるため、「長雨月(ながめつき)」から「長月」になったとする説。「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」「穂長月(ほながづき)」の略や、稲を刈り収める時期のため、長月の「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説。「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがある。

神無月・・・旧暦で10月のこと。

神を祭る月であることから、「神の月」とする説が有力とされ、神無月の「無」は、「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」である。
中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから神無月になったとする説があり、出雲国(現在の島根県)では、反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる。その他の説では、雷の鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じ、「神無月」になったとする説。新穀で酒を醸す月なので、「醸成月(かみなしづき)」が転じ、「神無月」になったとする説がある。

霜月・・・旧暦で11月のこと。img_2647

「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略とする説が有力とされる。その他、霜月の語源は、十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月で「霜月」になったとする説や、「神無月」を「上な月」と考えて「下な月」で「霜月」になったとする説など、上下の「下」とみる説。「食物月(をしものつき)」の略とする説や、「摺籾月(すりもみづき)」の意味など諸説ある。

師走・・・旧暦で12月のこと。siwasu

師走は当て字で、語源は以下の通り諸説ある。
師走の主な語源説として、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」がある。現代の「師走」と漢字の意味も近く、古い説であるため有力に思えるが、「師馳す」説は民間語源で、この説を元に「師走」の字が当てられたと考えられる。その他、「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説。「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」からとする説。「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などがある。

 

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